LiDARスキャナ搭載のiPadによる椅子立ちあがりにおける体幹・下膝前傾角度の解析
フレイルと呼ばれる運動機能などが著しく低下し,近い将来介護が必要になる状態の高齢者が増加している.
本研究では,図1の立ち上がり動作解析アプリによって得られた関節位置座標データから上・下半身に関わる体幹・下膝前傾角度を解析することで,フレイルの判断材料を発見することを目指している.
また,図2のようにクラスター分析したところ,体幹・下膝前傾角度の間には負の相関があることが分かった.
図1 立ち上がり動作解析アプリの一例
図2 クラスター分析の一例
高齢者の認知機能評価のためのタブレット端末を用いた巧緻動作の解析
高齢者の軽度認知障害を早期発見するために,タブレット端末で渦巻きを描画する.これによって,得られた描画時間や渦巻きのずれなどを解析している.
高齢者服薬支援のためのOpenPoseを用いた服薬動作解析システムの提案
現在,高齢者人口が増加しているのに伴い,高齢者を介護する介護職員や薬の管理をする薬剤師の数は年々減少している.これにより,自身でどの薬の飲んでいいかわからない人に対しての補助が十分にできないことが課題として挙げられる.
そこでOpenPoseと呼ばれる動作を可視化するアプリケーションを用いて服薬動作を解析し,高齢者の支援者なしでの服薬を目指している.
iPhoneを使用した認知症早期発見のためのアプリ開発
認知症は睡眠時間と1日の歩数が短く,少ない人が発症しやすいことが確認されている.そこから,1日の歩数,睡眠時間を記録し,認知症を早期発見するためのアプリを開発している.
1日の歩数が7500歩未満の人は認知症を発症しやすい.そのため,画像のように7500歩と比較し,どのくらい当日足りていないかをわかりやすく表示している.